黒猫邸の晩餐会(★★★☆☆)

黒猫邸の晩餐会 (講談社文庫)

黒猫邸の晩餐会 (講談社文庫)

和服イケメンとほんわか老女が地味リケジョをご招待!? 今宵も謎めく、黒猫の食卓へようこそ。 地味リケジョの律を夕食に迎えたのは、和服イケメンの竜弥とほんわか老女の文絵。謎めいた話を聞き出す竜弥と五十年前から時が止まっている文絵が交わす会話はまるで夫婦!? 見つめるだけで料理をおいしくする不思議な黒猫・フミエも怪しい。
孫と老女が夫婦のように仲睦まじかったら、そりゃあおかしく思うよね。文絵はなぜ50年前の自分に戻ってしまったのか。ヒントは主人公・律と今村という男性が披露する話に隠されていた。真相が分かって一番に思ったことは「竜弥馬鹿じゃね?」でした…。本当に愛してたならそんなことするなよ、文絵さんすごく苦しんだのに。巻き込まれた佐田も災難、本人が納得してるならいいんだけどね。
今村の話のラストがほっこりしていて良かった。出会いって大切だなと。ブラコンな今村が可愛い。律と今村がいいコンビだったのでこの二人が出てくる話をまた読みたいな。