
- 作者: 江戸川乱歩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/12/23
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
名探偵vs大悪党と聞いただけで年甲斐もなくワクワクしてしまいます。最初の姿を消してしまう「黒い魔物」のトリックはオーソドックスなやり方でした。でも夜間にあんな不気味なのに遭遇したら全速力で逃げます、怖がりながらも尾行した桂少年はすごい。そして小林君の勇敢さも相変わらず、二十面相に誘拐された時に女の子を庇いながら最後まで諦めなかったのは偉い。確かに小林君なら女装も似合うだろうな。
明智と二十面相の白熱したやり取りは読みごたえあり。遺体が残っていなかったことも含めて二十面相らしい最後だったなと。どこかでまたひょっこり出てきそうな気もする。また続きが刊行されるなら買おうかな。