イヴルズ・ゲート 睡蓮のまどろむ館(★★★☆☆)

帯には「館ミステリ・ホラー」と書いてあったけど、ミステリ要素はあまりなくて残念。相次ぐ原子力発電所の事故により首都が東京から北海道に変わり、崩壊寸前の日本が舞台。とても殺伐した日本の雰囲気が衿の視点を通して伝わってくる。あんな母親嫌だな…。ただ人並みに幸せになりたかった衿の最後の選択が正しいとは思えないけど、穏やかな表情で最後を迎えられたのがせめてもの救いでしょう。思った以上に鏡子が最後頑張っていて好きなキャラになりました。
ルカが背負っているものは思った以上に重いものなんだろうなぁ。軽薄そうに見えてルカに「そうやって俺を切って捨てて、てめえひとりで立ち向かおうっていうのかよ」といってるシーンがあるし、ルカはルカで御子柴を鬱陶しいといいつつも信頼しているのでお互いに大切に思っているんだなと。最後のやり取りには萌えました。まだ続きそうですね。