シャーロック・ノートII: 試験と古典と探偵殺し(★★★★☆)

シリーズ2冊目。カンニング疑惑の調査から始まり、モデルガンでの殺人未遂事件、そして最後は学園裁判。今回は学園色が強くなっていて、個人的により楽しめる内容になっていた。成とからんのコンビも板についてきて二人のやりとりが微笑ましかった。最後のからんの方言は破壊力抜群だと思う。
一番読み応えがあったのは何といっても学園裁判。どんでん返し的な展開にはやられたな〜という感じでした。そしてAクラスの中でもからんと並ぶ優秀な浅葱と残の過去も明かされました。二人ともいけ好かない性格だけどそれぞれが重い過去を抱えていて、自分の師を尊敬しているところには好感が持てました。鬼貫さんと成の関係も不器用な親子みたいで好き。しかし裏組織の規模が大きすぎるような気がして不安。金田一さんがいい味だしてました。