アンデッドガール・マーダーファルス 1 (★★★☆☆)

人が忌避する"怪物事件"専門の探偵・輪堂鴉夜と、奇妙な鳥籠を持つ男・真打津軽。彼らは残された手がかりや怪物故の特性から、推理を導き出し事件を解決していくが…というお話。吸血鬼や人造人間などの怪物が少数ながらも跋扈する世界、そんな中でも鴉夜と津軽の存在は異質に感じられそれ故に魅力的でした。二人の漫才のような会話も面白かった。
個人的には「吸血鬼」が好きだが、結末が切ない。ただ大切な家族と静かに過ごしたいだけなのに迫害された上に息子があれでは…。鴉夜が披露した推理は読み応えがあってさすがだなと思いました。「人造人間」の最後も何とも言えない余韻がありました。母親と思って懐いた人にでさえ名前で呼ばれないなんて可哀想。教授たちとは何者なのか、鴉夜たちとの対決はどうなるのか。続きも気になるところ。