
- 作者: 長谷川夕,loundraw
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/12/17
- メディア: 文庫
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父親の怨みまで「僕」が背負い込む必要はなかったと思いますが、レイのことを考えると余計にそう思います。表紙の「僕」が血を流しながら倒れているイラストは綺麗だけど切ない。思えばタイトルもイラストもネタバレのような…。「僕」が犯した罪を肯定することはできないけど理解はできる、といった「おれ」に私も賛同したい。どう足掻いたって殺人はダメだけど理由が理由だし…。最後叔母さんとレイが明るそうなのがせめてもの救い、でもレイの明るさは全てを忘れてしまってるからなんですよね。個人的に他の二つのお話を一緒に集録するよりメインの話に厚みをもたせてほしかった。