- 作者: ひずき優
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/08/20
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (2件) を見る
結構面白かった。表紙のミカンと賢人が良い感じ。本好きとしてはこういう雰囲気のあるお店に行ってみたい、オーナーのこだわりの本しか置いていないというのも興味がある。主人公の賢人も優しい好青年で好感がもてます、だからミカンも賢人に白昼夢を見せるのかしら。私も賢人に製本やってもらいたいです、大学の時の卒論とか。せっかくだから綺麗に装丁したかったな〜。
個人的には「愛スル人」が印象に残りました。エリーゼは鴎外に捨てられたという悲しいイメージがあったので、逞しい女性というイメージに切り替わりました。この時代の外国人との恋愛は切ない結末が多い気がする。賢人と篠宮の仲の良い先輩後輩関係も好きですが、美紅は賢人を気にしているようなのでそこら辺も気になります。ぜひ続きを出してほしい。