サイメシスの迷宮 忘却の咎(★★★★☆)

サイメシスの迷宮 忘却の咎 (講談社タイガ)

サイメシスの迷宮 忘却の咎 (講談社タイガ)

◼あらすじ
天才プロファイラー・羽吹允は、九歳のときに誘拐され、一年後に発見されてから、超記憶症候群を発症していた。二十年ぶりに会った小学校の友人からもたらされた情報は、最近起きた事件と過去の誘拐を結びつけるものだった。記憶を丹念にサーチする羽吹に見知らぬ番号からSMSが届く。指定された部屋にあった 変死体は、過去の事件の関係者。羽吹の記憶の扉は開くのか。

◼感想
シリーズ3冊目。次々と明かされていく羽吹の過去、メンタル的に羽吹が限界で心配です。神尾が羽吹のオカンみたいでそのやり取りが唯一癒される、羽吹にとっても神尾の存在が大きくなっているのが分かります。黒幕が本格的に動き出して追い詰められていく羽吹、まさかあの人が被害者になるとは…。
五十川が怪しくみえてしまう、黒幕ではなくても羽吹の誘拐事件の関係者だったりして。そして犯人から送られてきたメールははたして真実なのだろうか、個人的には犯人が羽吹を動揺させるためのブラフだと思うが…。続きが待ち遠しい。