女王の化粧師(★★★★☆)

女王の化粧師 (ビーズログ文庫)

女王の化粧師 (ビーズログ文庫)

◼あらすじ
五人の候補者が次期女王の座を競う小国デルリゲイリア。ある日、花街の化粧師であるダイの下に、女王候補の遣いと称する男ヒースが現れる。ダイの腕を見込んだ男は、専属の職人にとダイを誘うが、主となる娘は“最も玉座から遠い”と言われていて!?「わたしにできることはただひとつ。あなたを、あなたが望むように美しくするだけ」グランドロマン開幕!

◼感想
久しぶりのビーズログ文庫。女王候補の化粧師として働くことになったダイ、主人となるマリアージュの我儘に振り回されながらも少しずつ彼女を変えていこうと奮闘する。コンプレックスの塊であるマリアージュですが、ダイが途中で気付いたように頭が悪いわけでも性格が特別悪いわけでもない。彼女に何も教えていなかった周囲の責任であって、これからどんどん逞しくなってほしい。
ダイの鮮やかな化粧のテクニックが素晴らしい、ヒースが認めるのもわかる。あまりに面白いのでWEB版も読んでしまいました、この二人の糖度をぜひ上げてください。続きが待ち遠しいです。