夏目漱石ファンタジア

■感想

暗殺された夏目漱石は目覚めると元婚約者である樋口一葉の身体で脳を移植した状態で蘇っていた。自分を殺した作家をつけ狙う殺人鬼「ブレインイーター」の正体を探ることに···。

奇想天外な設定だけど史実もうまい具合に取り入れられていて不思議な魅力が詰まった一冊でした。夏目漱石樋口一葉になる、という時点で読むのを躊躇うかもだけどあくまで現実の夏目漱石とは切り離して読めば結構受け入れられるし、面白かったです。

所々で明かされる作家ネタが強烈で、この作品でも癖のあるキャラばかりだったのである意味では納得(笑)ラストではあの方の登場で次回どんな風にストーリーが動いていくか楽しみ。野口英世が色々と苦労しそうですな。