苦節四年、理想の聖女を演じるのに疲れました 〜便利屋扱いする国は捨て“白魔導士”となり旅に出る〜

■感想

恩師に報いる為に大聖女として自身を酷使していたが、王子に見に覚えのない暗殺未遂の罪を着せられたことでとうとう我慢の限界を迎えて出ていくことにしたが···。

主人公・メイフィートがサバサバした性格なので、他キャラとの会話もテンポが良くて読みやすかった。特に表紙のギリアムとの絡みはお転婆な妹と保護者兼務の兄、みたいな感じで微笑ましかったです。ギリアムが既婚者なので恋愛要素は皆無でしたがこれはこれで良かったのではないかと。

最終的に自分を捨てた国を救ったメイフィートですが、それはあくまで親友の為。正義感だけではなくてあくまで自分の感情を優先した結果だというのがストーリー的にも納得だし、彼女らしいと思いました。王子達はクソでしたが、陛下は男前でメイフィートとお似合いのような···。