追放令嬢からの手紙~かつて愛していた皆さまへ 私のことなどお忘れですか?~

■感想

ある男爵令嬢に危害を加えた罪で王太子から婚約破棄をされた上に国外追放されてしまった公爵令嬢・リーナ。5年後リーナの追放に関わった複数の人間に彼女から手紙が届いて···。

数人の悪意と欲によって蹴落とされてしまったリーナ。もし彼女の優しさに純粋に報いようとする人物がいれば結末は変わっていたかもしれない。でもどのキャラも私利私欲のことしか考えておらず、見事にクズばっかり。特にマルクが気色悪かったです···、皆結構エゲつない罰を受けていたのですっきりはします。

リーナは最初から最後まで心優しい少女で手紙に悪意などなく、仕組んだのは彼女を大切に思う周囲の人間。リーナの現状は予想できましたが、彼女だからこそ幸せな未来を掴んでいて良かったです。