■感想
幼い頃は神童と言われていたが、自分の魔法の才能に溺れて傲慢になってしまった公爵令息・ヘルベルト。平民・マーロンとの決闘を控えた前日に二十年後の自分から手紙がきて···。
傲慢な豚令息が自身の悲惨な未来を回避する為に今までの行いを悔い改めることに。大筋はテンプレ的な設定でありながら、ヘルベルトが確実に一歩ずつ成長して周囲との関係を修復していく過程が丁寧に描かれていました。
両親すら見離したのに最後までヘルベルトを信じるケビンさんが凄かった、そしてそんなケビンさんの危機に対して命懸けで助けようとするヘルベルトにグッときました。次があるなら婚約者のネルや幼なじみのティナがもっと登場してくれると嬉しい。