生命の略奪者

■感想
臓器移植の為に心臓を運んでいたコーディネーターが襲われて臓器が盗まれたところから話が展開していく。

相変わらず鷹央・小鳥遊・舞の掛け合いが面白い。それにしても鷹央は最初に比べると他者の気持ちを慮る行動が増えたような気がします、小鳥遊はもちろんのこと鷹央は人間的に成長している部分が大きいですね。

事件が一段落したと思ったらまだ謎が残っていて最後まで緊迫感を感じながら読了。今回はとにかく胸糞悪いラストでした。死んでもなお誰かの命を救う強い意志を持ってくれた臓器提供者と受け継いだ命を精一杯生きようとした人間の尊厳が犯されていいはずがない。やりきれない思いがありつつも、鷹央達が頑張って真実を暴いてくれたからこその結末に救いを感じました。