夏の大規模決闘SFIA(スフィア)の真っ只中で“正義の味方”ヘキサグラムに7ツ星の不正疑惑を告発された俺・篠原緋呂斗。それでも奴らのボス佐伯薫のクズすぎる策略を看破し、なんとか決勝に辿り着いた。後輩の水上摩理以外の生き残りは、彩園寺や霧谷ら他校屈指の強豪とヘキサグラムの連中ばかり。イカサマを封じられた俺にとって容赦のない戦いが待っている。けどな、いい加減俺も我慢の限界なんだ。佐伯たちに泣かされた奴らの分まで、何倍もお返ししてやる。さあ、ここからは逆襲の時間――押しつけがましい奴らの正義の化けの皮を、完膚なきまでに引き剥がしてやろうぜ。
■感想
シリーズ7冊目。夏の大規模決闘SFIAもとうとう決勝戦に突入、正義を語るヘキサグラムの策略を乗り越えて篠原は優勝を目指すしていく。前巻とうって変わって水上の篠原への懐きっぷりが可愛い。少しずつ篠原を信頼しているのが分かるマイペースな皆実も好きです。
個性豊かなキャラが多いだけに最後の共同戦線は熱い展開でした、この作品の中で一番面白かった。阿久津眼中無しで篠原一直線の霧谷の傍若無人さ嫌いじゃないよ。それに比べて佐伯の小者感が凄い、ただの操り人形だったのか…。次回は修学旅行編?