倫敦花幻譚(1)~公爵家のプラントハンターと七色のチューリップ~(★★★★☆)

倫敦花幻譚(1)~公爵家のプラントハンターと七色のチューリップ~ (ウィングス・ノヴェル)
■あらすじ
十九世紀半ば、ヴィクトリア新女王が戴冠したばかりの大英帝国新時代。植物採取の旅を終えたネイサン・ブルーは数年ぶりに故郷ロンドンへと戻ってきた。帰国してすぐ、ネイサンは幼馴染みで出資者のロンダール公に巻き込まれる形で、七色に咲くという幻のチューリップを探すよう、女王直々に命じられる。そんな花は存在しないと思いつつ、彼らはかつての目撃情報を頼りにカンタベリーを訪れるが…?比類なき公爵家のプラントハンターと奇蹟の花々をめぐる物語、ここに開幕!!

■感想
植物学者のネイサンと植物を愛する公爵・ウィリアムは女王の要望により少ない情報を元に幻のチューリップを探すことに。あとがきにもある通り篠原ワールド全開の作品。ミステリ風味かと思いきやオチが思いっきりファンタジーで拍子抜けしました。幻想的な締めくくりでこれはこれで好きですけどね。
幼馴染コンビのやり取りって気心がしれている感じで好きです。ネイサンの美貌に執着するウィリアムが少し面白キャラになっている(笑)ストーリーの鍵となるネイサンの助手・レベリックはなんかぽわわーんとしている不思議系キャラでした。新刊も出るようで続きも楽しみです。