浮雲心霊奇譚 菩薩の理(★★★★☆)

浮雲心霊奇譚 菩薩の理

浮雲心霊奇譚 菩薩の理

心霊探偵八雲」のルーツを描く、幕末ミステリー!!とある呉屋問屋に死んだ娘の幽霊が出没。棺桶に入れたはずの櫛が見つかり、墓を掘り返したところ、亡骸が消えており!?“死人の理”首なし地蔵が仇を討つ。そんな伝承がある村で、八王子千人同心の男が幽霊に憑依された。近藤勇からの依頼で現地へ向かう浮雲と八十八だったが…!?“地蔵の理”夜毎、無数に現われる赤子の霊におびえる男。憑きもの落としに関わった浮雲は、その背後に妖しげな人物の邪気を察知し…!?“菩薩の理”充実の3編収録!!
シリーズ3冊目。今回から沖田が本格的に登場。子供らしい無邪気さと残酷さを兼ね揃えたキャラで、予想通りかなり強い。出会い頭にいきなり戦いを挑まれて気を失った八十八は気の毒…。そして蘆屋道満の子孫を名乗る蘆屋道雪という敵も登場。代わりに遊山は登場しませんでしたが、新たな敵キャラの登場で浮雲たちのこれからが心配です。浮雲の本名気になります。
最後の「菩薩の理」は八十八のおせっかいなところが炸裂してましたが、そんな八十八を何だかんだいいつつ放っておけない浮雲も良い奴だなと。伊織を八十八の護衛につけるのは浮雲なりの気遣いも含まれてるのでは?と邪推してみる。続き気になります。