異端なる尋問官の事件調書 file.01 虐殺と誘惑の少女(★★★★☆)

少年時代、稀代の尋問官にして最悪の犯罪者となった男に“壊され”、長じて尋問官となった青年・サイモン。天才にして規格外の尋問官として名を馳せる彼は、ある日“惑乱の民”と呼ばれる美貌と魅力を備えた二人の少女・アイカとテリネの尋問を担当することになる。彼女たちは愛玩奴隷として様々な主人の下を渡り歩いており、その主人たちがことごとく領民を虐殺するという奇怪な事件が連続しているのだが…。
表紙はサイモンとヘイゼルの方が良かったのではないか。だってテリネって褐色の肌なのでは?という疑問がわきました。幼い頃に最悪の犯罪者ともいわれているサウルに拷問され、父親に関する情報を話してしまい父親が殺されてしまうという過去が戒めになっているサイモン。サウルとの因縁の対決は結構あっさり気味だったのが残念。でもサイモンが過去の出来事を克服し、父親の墓参りに行ったことにはひと安心。それにしても尋問庁の上層部が腐敗し過ぎていて呆れるしかない。
「惑乱の民」の謎はそういうことだったんですね。彼女たち自体に罪はない、サイモンに手を出しているあたりはちゃっかりしてるな〜と思いますが。私はヘイゼルを応援しますよ。でも他人の気持ちを見透かすスペシャリストのサイモンにはヘイゼルの気持ちはバレバレみたいですね(笑)「俺と寝たい?」とか言われてるし。続きがあるなら読みたいです。