飛べない鍵姫と解けない飛行士 その箱、開けるべからず (コバルト文庫)
- 作者: 山本瑤
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/03/01
- メディア: 文庫
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亡き養父の跡を引き継いで店を切り盛りしようとする主人公・マージ。こういう逞しいヒロインは非常に好みです。軽薄そうに見えて実は一途なアレックスのキャラも素敵でした。マージ視点でストーリーが進むのでマージの生立ち自体は分かりやすかったです。悪ガキがデレると破壊力抜群ですね、オリヴァー可愛すぎる。何だかんだいいつつも忠誠心の厚いクレメンスも良かった。ていうかメインキャラがどれも魅力的。
最後の数ページにわたるマージとアレックスの会話がロマンチック。この二人の関係が進展したところもみてみたいな。マージなら錠前師としても女侯爵としても立派にやっていけるでしょう。いきなりは無理だろうけどあの人との関係も少しずつ良くなっていくといいね。綺麗にまとまっているけど続きが読みたいです。