花屋の倅と寺息子(★★★★☆)

花屋の倅と寺息子 (SKYHIGH文庫)

花屋の倅と寺息子 (SKYHIGH文庫)

人懐くビビリな花屋の息子・高爪統吾と、無愛想でドSな寺の息子・柄沢悟は同じ大学に通う友人同士。正反対の性格の二人だが、実は霊が視えるという共通点がある。幼少期の苦い思い出からそのことを隠している悟だが、ある日、合コンの帰り道で統吾と一緒に男の霊 に出くわす。「手紙……」そう言い残して消えた霊は、翌日、同じ合コンに参加していた女子大生・遠山美波の背後に立っていた。事情を知り、霊を助けたいと言う統吾に悟も巻き込まれ――。
サクッと読めます。悟は「ドS」をそこまで強調されるほど「ドS」かな?普段はクールなのに統吾を苛めている時は思いっきり笑顔なのには確かにSだ〜と思ったけど、無愛想に見えて実は優しかったり、母親の死を未だに引きずっている繊細な部分もあったり…というところの方が印象的でした。お母さんからの手紙にはウルッときた。大切な人が苦しんでいるところを見るのは辛いよね、悟の行動は仕方ないと思うよ。
そして普段は明るくてビビりな統吾にも抱えている秘密があって、守護霊の存在には驚きました。統吾のビビりっぷりが好き(笑)霊が視える人が少ない中で悟と統吾は良き理解者であり、親友なんだなと。種岡も良い奴だし。悟と美波の仲も今後クローズアップされていくのかな?