暗極の星に道を問え(★★★★☆)

暗極の星に道を問え (電撃文庫)

暗極の星に道を問え (電撃文庫)

人々の期待を背負って、強大なる魔王を討ち果たした少年トウカは、勇者として華々しく国に凱旋した。しかし、彼に報いるべき王家は非情にも裏切り、少年の命を奪い取ってしまう。この日、ひとりの勇者が死んだ。宇宙に漂う巨大な竜骸で形成された惑星。そこに生まれ、数奇なる運命に導かれる、かつて勇者と呼ばれた少年の物語。復讐の刃とともに厳しく荒れ果てた地を彷徨う彼の行く手に、希望という名の光明は差すのだろうか?いま、禁断の叙事詩が紐解かれる―。
表紙の美しさに惹かれて購入。勇者として魔王を倒した少年・トウカが裏切り者の王家へ反旗を翻す復讐譚。正に王道ファンタジーを地で行っている作品。展開がよめてしまいましたが全体的に好みでした。特に魔王の娘・ジュナとロンドリアムの王女・リリエラの二大ヒロインが魅力的。ジュナは自分の父を殺したトウカを憎みつつもトウカの優しさと勇敢さに段々と惹かれていく過程が可愛い。トウカはいったいどちらを選ぶのか、恋模様にも注目です。ホルルカも好き。
新たな魔王が誕生したところで終了。一段落はしたものの問題は山積みですね、トウカは間違いなく過酷な運命を背負ってるだろうけど、仲間達と力を合わせて乗りきってほしいな。