夜と会う。II: 喫茶店の僕と孤独の森の魔獣(★★★★☆)

夜と会う。II: 喫茶店の僕と孤独の森の魔獣 (新潮文庫nex)

夜と会う。II: 喫茶店の僕と孤独の森の魔獣 (新潮文庫nex)

その人は友を救うため、光の差さない道を選んだ。人のトラウマが異形として具現化した《夜》を退治する高校生・有森澪音。喫茶カグヤのマスター・小野寺豪と、不思議な少年イザヨイと共に《夜刈り》を行う澪音は、《夜の世界》をこよなく愛する変人・長門ヒカリの依頼で謎の組織「ノクターン」、そしてその代表者・氷室頼人と対峙する。「理想の夢を見せる」という触れ込みでその実、人の心を壊す彼の真意とは。青春異界綺譚、第二幕。

シリーズ2冊目。今回は氷室本人の掘り下げが中心。氷室がどうして今の商売をするようになったのか、謎に満ちた彼の過去が少しずつ紐解かれていきます。彼はカジカの為に、大切な同志の為に自分を蔑ろにしながら復讐を実行していく。澪音が気に入った絵はそこに繋がるんですね。
新キャラのツルバミのハチ公っぷりが…!一途に氷室を慕う彼の真っ直ぐさがきちんと届いて良かった。そしてプロフェッサーがまさかの幼女、好奇心旺盛だけど落ち着きもあって不思議な雰囲気のキャラ。後、小野寺さんが色々と男前だった。あんな最低な奴見捨てればいいのに…。