いつかの空、君との魔法II (★★★★☆)

いつかの空、君との魔法II (角川スニーカー文庫)

いつかの空、君との魔法II (角川スニーカー文庫)

『カリム、好きだよ。大好き――』 〈青空のヘクセ〉として街を救い、急速に距離を縮めるカリムと揺月。ふたりを見つめるレイシャの心は揺れ、この恋を諦めようと決意する。 「告白なんて、出来るわけないよね」――しかし人々を突然の眠りに誘う謎の精霊〈宿無し〉対策のため、レイシャはカリムとデートすることになり、さらには揺月の代役で〈ヘクセ〉として二人で飛ぶことに……? 少年少女の三角関係が描く、波乱の空模様。
カリムと揺月の間にある強い絆に嫉妬しつつも恋心を抑えられないレイシャ。恋する乙女であるレイシャの可愛さが炸裂した巻でした。レイシャと揺月が普通の女友達のように仲良くしているのは微笑ましかったです。そしてレイシャと同じように揺月も少しずつ恋心を自覚してきているようなので今後の三角関係の行方が気になります。
最後に揺月の代役としてレイシャがカリムと一緒にグラオベーゼンに出ることになった展開にニマニマしました。最初は揺月と自分を比べてしまってぎこちなかったのに揺月から背中を押されて自分らしく飛ぶことが出来たレイシャはとても輝いていました。せっかくの告白が「夢うつつ」によるものというのは残念な気がしますがいつか自分の言葉で告白するとのことなので引き続きレイシャを応援します。それにしてもカリムは本当に鈍いな〜(笑)