- 作者: 織守きょうや
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/08/11
- メディア: 文庫
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幽霊が見えてしまう少年少女たちのお話。Amaz●nでは評価が低めでしたが、私は楽しんで読めました。適度にホラー、適度に青春、といった塩梅で読みやすかったです。ヒロインである空がとても不思議な子で、そんな空に惹かれていく修司と空の幼なじみであり保護者のような存在でもある晴臣の三角関係の行方が気になります。でも空と晴臣の絆が強固過ぎて修司がそこに入り込める余地が果たしてあるのか。最後はすごく頑張っていたので報われてほしいですが。
新宿組はとにかく筒井が良い奴で一番好きなキャラです。由香菜が無事に成仏できたのも筒井の人柄のおかげだし。夏目と筒井の友情関係も良かったです。そしてラストはいつも暴走気味の馬渡先生の切ない過去が明かされます。幽霊について研究する理由がこんなロマンチックだったとは…、どうしてこの人だけいつも外出しないのかと思ったらそういうことだったのか。