英国幻視の少年たち2(★★★★☆)

イギリスに留学中のカイは、居候先の家主である叔母のマリコが、自分は魔女であると書き残して行方をくらましたため、英国特別幻想取締報告局のランスと同居することになった。夏至が近づいてきたある日、ウィッツバリーで子どもが妖精に連れ去られる事件が起こる。取り返すために妖精の国へ赴くランス。カイは、同行するよう報告局から命じられる―。1巻が大反響の注目の英国ファンタジー、シリーズ第2弾!
シリーズ2冊目。海とランスが段々とコンビらしくなってきました。なんだかんだいいつつもランスを放っておけない海が精神的にランスを支えているのが微笑ましい、二人の喧嘩も可愛らしく感じました。ランスが妖精の国に残らないように海が林檎のようなものを食べた時のランスの慌てぶりにニマニマしてしまいました。無事に二人が帰ってきてくれて良かった。ランスを心配するハイド氏が父親のようで和みました。エドは意地悪な兄貴分かな(笑)でも彼のひねくれた性格は結構好きです。
ランスとシンシアの恋はどうなるのか、悲恋にならないといいけど。妖精の国に知り合いがいる鞠子と美柴の行方も気になります。