
- 作者: 武田綾乃
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2016/11/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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典型的なスクールカーストもの。歪で不愉快な人間関係にはうんざり。どうして石黒は久住なんかに告白したのだろうか。担任もどっぷりと久住に飼い慣らされていて、恵美達が苛めを訴えてもスルーする場面は嫌悪感しかわかなかった。主人公・恵美はクラスの波に流され気味なタイプだったが、最後に勇気を出して行動したのにあの結末では可哀想過ぎる。
石黒は最後まで宇正のことを考えていて、宇正もまた石黒のことを考えて行動している。二人の間にある友情は素敵だけど、それだけに切ない。宇正の執念と周囲の久住への鬱憤によって久住の縄張りが崩壊していく様子は呆気なくて、痛快だった。LINEを使用しての悪口って本当に厄介な上に最低だよな…。