- 作者: 中村颯希,CUTEG
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2016/10/31
- メディア: 文庫
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本人は金にがめつい行動を取っているだけなのだが、その突き抜けた強欲さと、
たどたどしい話し方が功を奏し(?)、無欲で高潔な少女と思い込まれる日々が続いていた。 一方、孤児院暮らしを続けるレーナは、人情味ばかりが持てはやされ、
自分の知識が通用しないことに苛立ちを募らせ、やがて感情を爆発させてしまう。 ところが、偶然、母親に聞かれてしまい、レーナは母親と自分の過去とに
向き合うことになるのだが--------------。
シリーズ2冊目。相変わらず都合良く周囲から勘違いされ、皇子にどんどん執着されているような気がする(笑)今回一番大きい動きは皇子と敵対していたオスカーがレオに病気の妹を助けられ、改心したことでしょうか。しかもオスカーだけではなく、色々と捻くれてしまった彼の兄にまで影響を及ぼして前を向かせるとはさすがレオ。個人的にはレオの相手はオスカーでもいいなと思ってしまった(え)
レーナは孤児院での生活を通して精神的に逞しくなったような気がします。母親ともきちんと話し合ってわだかまりがとけて良かったね。失踪していたアウグストも見つかり、物語はどんな方向へ進んでいくのか楽しみです。