やがて恋するヴィヴィ・レイン 1(★★★★☆)

「ヴィヴィ・レインを見つけて」。義妹の願いを胸に、スラム街の少年は旅に出る。限られた命を生きる人造の少女と意志を持つ機械兵。滅びゆく王国の姫、性別不詳の天才操縦士、皇帝に捨てられた侍女の子ども…。旅の途中、それぞれの傷を抱えた仲間たちと出会い、やがて少年は「災厄の魔王」と称され、楽園に支配された世界へ反逆の旗を翻す。ヴィヴィ・レインを捜す、ただそれだけだった小さな旅はいつしか時代のうねりとなり、世界を変革する戦いへ―。傷だらけの少年少女が織りなす恋と会戦の物語、開幕。
壮大な物語のプロローグ、といったところ。たくさんの伏線がはられていて、これからどんどん面白くなっていきそう。義妹であるシルフィが序盤で死んでしまったのには驚きました、主人公であるルカはそれをきっかけに妹が捜していたヴィヴィ・レインを自ら捜す旅に出る。
ヒロインたちも皆魅力的ですね。個人的にはファニア推しですが、すでに悲恋の匂いがします…。後に「悲劇の女王」と言われるようになることも含めて心配です。ルカとの逃避行はロマンチックで素敵でした。ミズキやアステルも可愛いのでルカの恋の行方も注目ポイントですね。
そして肝心のヴィヴィ・レインについては最後に大きなヒントが出てきました。そもそもヴィヴィ・レインってなんでそんなに巨大な力を持っているんだろうか。謎が深まるばかりなので、続きに期待します。