ゴーストフィルム〜古森先輩の、心霊動画でも撮りに行きませんか？〜（★★★★☆）

ゴーストフィルム ~古森先輩の、心霊動画でも撮りに行きませんか?~ (メディアワークス文庫)

妹の部屋に居候中のニートである伊佐屋古森は、心霊スポットで動画を撮影し、サイトにUPする小遣い稼ぎを思いつく。高校時代の後輩で、大学生の羽利田和希に相談すると、生真面目な彼は一緒に撮影に参加してくれることに。早速、男二人で心霊スポットを訪れる。霊を信じていない二人だったが、撮影した動画に映っていたのは…。
私も出来ることならずっと家に引きこもっていたいと思ってしまうようなニート予備軍なので、古森に共感する部分はあるものの、あそこまでクズだといっそのこと清清しい。でも所々苛つくので、こんなダメ男の同居を許してる妹がすごい。そして何だかんだいいつつ心霊騒動に付き合う後輩の和希も。
ホラー部分は結構怖かった。特に最後の事故物件の話で行方不明になった野二崎はどうなったの？！普通にさらりと流されていて、実にホラー小説らしい終わり方でした。そんな中でも珀菜の可愛さが癒しでした。古森に懐いてる場面は特に可愛い！せっかくの夏なのでホラー小説を読んで涼しくなりたい方にはオススメです、サクッと読めるので。