戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉5(★★★★☆)

シリーズ5冊目、前回の続きにあたる後編。ルートとゲーニッツの関係に焦点をあてつつ、最後まで自分の野望を捨てきれなかったゲーニッツの最期が切ない。でもルートが「古い友人」と言っているように、決して悪だけの一面を描いている訳ではなく、ルートとの約束をきちんと果たした誠実な一面も描かれているのが良かった。
スヴェンが元に戻ったのは良かったけど、そこら辺の描写があっさり気味なのが残念。スヴェンがお休みだった分レベッカが活躍してました、やっと再会できて良かったね。お気に入りキャラのソフィアの見せ場があって嬉しかったけど、もしかしてこのままダイアンと…ってことになったらショック…。公王やスズカも出てきて物語の世界が段々と広くなってきたので、続きも楽しみです。