誰にも探せない(★★★☆☆)

誰にも探せない

誰にも探せない

疎遠になった幼馴染みの伯斗が数年ぶりに晶良の前に現れた。幼い頃に夢中になった「埋蔵金が眠る幻の村」を探そうと言う。かつて祖母からこっそり手に入れた幻の村の地図。それは晶良と伯斗の友情の証、二人だけの秘密の冒険だった。今になって一体なぜ?わだかまりを感じながらも、半信半疑で再び幻の村を目指そうとするが…というお話。
個人的には「配達赤ずきん」シリーズや「平台がおまちかね」シリーズの方が好みかな。結局幻の村に到達しないまま終わってしまったのは残念です。ただの埋蔵金探しかと思いきや、ヤクザが絡んできて色々と物騒な方向へ展開していくくだりはスリルがあって面白かったです。お互いを心配しながらも微妙な距離感があってぎこちなくなってしまう晶良と伯斗の友情関係も良かった。シリアスな雰囲気を緩和させるような吉井のキャラがいい味出してました。
最後は信頼できる仲間も二人増えたのでぜひともあのおじさんよりも早く埋蔵金にたどり着いてほしいものです。