闘う君の唄を(★★★★☆)

闘う君の唄を

闘う君の唄を

新任幼稚園教諭として埼玉県秩父郡神室町の「神室幼稚園」に赴任した喜多嶋凛は、モンスターペ アレントたちの要求を果敢に退け、自らの理想とする教育のあり方の実践に務める。当初は、抵抗されるも、徐々にその熱意が伝わり、周囲の信頼も得られていくのだが…というお話。
自分の子供に対しての責任を都合のいいように幼稚園の先生に責任転嫁する親たちにイライラしっぱなしでした。保育士とか絶対に無理だわ−。過去の忌まわしい事件のせいで親の言いなりになっていた幼稚園側ですが、それにめげずに自分の意見をはっきりと述べる凛の勇気ある行動が眩しかった。私の幼稚園のお遊戯会はシンデレラでしたが、見事に同じ役の子が何人もいるパターンでした…。
前半はモンスターペアレントの問題を取り上げ、後半は刑事が昔の事件の再調査を始めたことにより一気にミステリ&シリアスな雰囲気に。凛の正体はそういうことだったんですね、これは辛い。きちんと真実が判明したのは良かったですが、本当に大変なのはこれから。凛には幸せになってもらいたいです。