ようするに、怪異ではない。 お祭り百鬼夜行(★★★★☆)

妖怪大好きで妖怪を信じる春道兎鳥と妖怪が嫌いで兎鳥に振り回されがちな冬目皆人が遭遇する妖怪にまつわる学園ミステリー。
面白かった!今回は文化祭が舞台。帯に「僕が導く事件の真相はいつだって少しほろ苦い」とかいてありましたが、正にその通りだなと思いました。でも後味は爽やかでした。
新キャラの生徒会長・倉吉がどうしても好きになれなかった。皆人に「ポンコツ探偵」とかいってるけど、こいつ何様?そりゃあ梅雨木さんだって悪いけどこんなに堂々としているのは人間としてどうかと思うよ。それに比べてハル先輩が健気で真っ直ぐ、皆人がハル先輩を守りたいと思った気持ちも理解できるし、梅雨木さんが罪悪感を感じて押し潰されてしまったのもわかる。最後はきちんと再会してわだかまりが解けたようで何よりです。皆人ナイスファイト!次も楽しみにしてます。