トリックスターズC PART1（★★★★☆）

トリックスターズC PART1 (メディアワークス文庫)

シリーズ５冊目。文化祭実行委員宛に「魔術師からの挑戦状」が届いた。四月の事件と同じく、差出人はアレイスター・クロウリーになっていて…というお話。
終わりの一歩前ということですが、メインの周と冴奈があまり登場しなくて残念。その代わり多数のキャラの視点でストーリーが進んでいきます。やっとこさクロウリーが本格的に動き出しました。周を熱心に勧誘してますが、個人的には冴奈とのセットが好きなので断ってほしいなと思ったり。
そして魔術師の大敵ともいわれるフィラメル・スピノーヴァも絡んできてストーリーはどう動いていくのか。クロウリーの話を聞くと魔術師はオズに徹底的に管理されて随分と窮屈な思いをしてるんだなと。それを考えるとクロウリーの変革は良い意味で魔術の発展に繋がるような気がするが。スピノーヴァに暗示をかけられても抵抗して周を守ろうとする凜々子が健気。
寂しいですが次回で最終巻。ストーリーがどういった形で締めくくられるのか、見届けたいと思います。