さよなら神様(★★★★☆)

さよなら神様

さよなら神様

神様シリーズ2冊目。今回は短編集、一番最初に神様を自称する鈴木太郎が犯人の名前を言ってから始まるというめずらしい形式。前回は地味な容姿だったのに今回はイケメンの設定。登場人物が小学生のわりには大人っぽい。「探偵団」を結成するあたりは年相応だけど。
周囲が犯罪者だらけでなんですがvVなんか心にグサッとくるような展開が多かった。特に「バレンタイン昔語り」は強烈だった。鈴木が悪趣味すぎてこんな奴が神様だなんて信じたくない。淳の性別はやっぱりな〜という感じ、だって比土の態度がところどころ不自然だったし。しかし最後の最後でこの物語にまともな人間はほぼ皆無なんだなと思った。淳が幸せそうで良かったなと思ったけど、犯罪を黙認した上で♡マークをつけてるようなテンションにはついていけない。