神様ゲーム(★★★☆☆)

神様ゲーム (講談社文庫)

神様ゲーム (講談社文庫)

猫殺しの犯人を追っていたはずなのにいつの間にか友人が殺されて、殺人事件が起きてしまう。主人公・芳雄は自分を神様だと自称する地味な転校生・鈴木太郎の助言に驚き…というお話。 ずっと気になっていた作品、ようやく読めました。子供向けにかかれた作品とのことですが、内容は結構ブラック。色々と救いのないラストでした。
鈴木の存在が得体がしれなくて怖い。しかし芳雄は鈴木に関わってから踏んだり蹴ったりのような気がする…。36歳の時に飛行機事故で死ぬと宣言され、親友は殺され、天誅のくだった犯人もそれに加担していた人間も義雄にとって大切な人だったし。最後に母親があれでは気の毒過ぎる。鈴木には関わらないのが一番なのかもね。そして結局のところ鈴木が本当に神なのかもよくわからないまま終了、もやっと感が多少残りましたが麻耶先生らしいといえるかもしれない。