文句の付けようがないラブコメ 4(★★★★☆)

シリーズ4冊目。今回はユウキが九十九機関のエージェントとしてセカイに関わることになる。こういうパターンもありなのね。そのせいか前に比べるとセカイとの距離が遠い。セカイに命令されるままに世界の銘酒を探して献上する、そんなユウキの一生懸命さにセカイは惹かれていく。そしてユウキもセカイが時折見せる可愛さに心を許していく。最終的に結婚というところまでいきつくのだけれど、やっぱりユウキの中には「仕事」というワードがちらついてしまって根本的なところで別離してしまう。最後のセカイの表情が…、「犬はしょせん犬か」が心をグサッと抉ります。
ハルコが考察している九十九機関って結局のところ何なんでしょうか。「神」という存在についても怪しいし。今回は小岩井さんがユウキの上司という設定だったのでたくさん出てて嬉しかったです。