世界が終わる街: 戦力外捜査官4(★★★★☆)

戦力外捜査官シリーズ4冊目。1年に1回のペースで出ている今作ですが、「にわか高校生の探偵団事件簿」シリーズや「楓ケ丘動物園」シリーズもそろそろ読みたいです。前回殲滅された宇宙神瞠会の一部の生き残りが電車テロを計画して、設楽たちが必死に被害を食い止めるが…というお話。設楽は怪我してばっかりで心配になる。序盤ではいつものようにドジっ子の一面を見せつつも、鋭い推理を披露したり、犯人の足を冷静に銃で打ち抜いたりより一層海月が冴えわたっていたなという印象。特に銃をまともに使えることにはびっくり(笑)
仲本は確かにクズだけど卑屈なところが自分に似ていてシャレにならない。海月に見事に騙されていましたが、このまま海月を追いかけて警官になったりして。テロの中でも自分の仕事を最後まで遂行した運転士さんに拍手したくなった。名無しは本当に不気味だなぁ、最後はまさかの共闘という展開で驚いた。大事な人を殺されて復讐をするのは同情できる境遇だけど無関係な一般市民はそっとしておいてあげてよ…。いつかは名無しとも対決するんですかね、勝てる見込みが低いような気がするけど。