彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?(★★★☆☆)

新しく創刊された講談社タイガの3冊目は「すべてがFになる」のアニメが放映中の森博嗣先生の作品。森先生の作品で読んだのは「神様が殺してくれる」ぐらいかな。「すべてがFになる」はドラマは見ました、結構面白かったので余裕があったら小説も読もうかと思ってましたが未だに読めてません…。今作は現代より2世紀ほど未来の話。ウォーカロンという人工細胞で作られた生命体と人間が共存する世の中で主人公・ハギリは似すぎてしまった両者を識別する機械を開発しているがいきなり命を狙われ始めて…というところから始まる。
淡々と進んでいくストーリー展開と冷静なキャラクターたちのせいか物語全体に対して少々とっつきにくい印象があるのは私だけでしょうか。つまらない訳ではないですがもう少し心が揺さぶられるような起伏をつけてほしかったなと。一番テンションが上がったのは「マガタ博士」の名前が出てきたことです。さすが神に一番近い存在と言われているだけあってここでも絡んでくるんですね。最終的にどういう風に物語が着地するのか気になるところ。ウグイがなんとか無事でよかったです。