薔薇十字叢書 ヴァルプルギスの火祭 (★★★★☆)

薔薇十字叢書  ヴァルプルギスの火祭 (講談社ラノベ文庫)

薔薇十字叢書 ヴァルプルギスの火祭 (講談社ラノベ文庫)

京極先生公認のシェアード・ワールド、これで読むのは3冊目です。今作は京極堂・関口・榎木津の孫たちがメインで活躍していて、他の作品とは違い二次創作の要素が強くなっている。関口は男だが他2人は女性で関口が女性陣2人に振り回されているのを見るとラノベっぽい設定だなと思う。でもあまり違和感はなかったかな。
舞台は若き当主が住んでいる孤島が舞台。魔女やら悪魔崇拝やら宗教的要素が強い事件でした。京極堂が披露した魔女に関しての蘊蓄が面白かったです。薫の性別については怪しいな…とは思いましたけどこんな形で最終的に悲劇になってしまうとは。薫の中で育ってしまった歪んだ知識を訂正できるだけのちゃんとした大人が側にいなかったのが悔やまれます。
最後はお祖父ちゃんになった京極堂も少し登場。秋穂はお祖父ちゃんっ子なのか…?孫の間違いを瞬時に正すのはさすが。結構面白かったのでまたこの設定で読んでみたいです。