奇跡の還る場所 霊媒探偵アーネスト(★★★★☆)

「十年前、白バラが咲く英国庭園で『リーベル』という名の美女に出会った」叔父の思い出話を胸に英国へ留学した青年・佐貴。当のアルグライト伯爵家を訪れるも、そんな庭園も女性も存在しないと一蹴され、敷地内で起きた庭師殺人事件の容疑者にされてしまう。佐貴の無実を信じてくれたのは、伯爵家の跡取り息子にも拘わらず自由を奪われた美少年、アーネストだけで―?
佐貴とアーネスト、そして三神と明良の出会いのお話。伯爵家では常に監視され、ほぼ監禁状態だったアーティ。佐貴と出逢えたことがアーティにとってとても大切なことなんだなと。治外法権のような屋敷の中でも自分を変えずにアーティに接する佐貴に癒された。猫の導きにも納得。事件そのものは悲しい余韻を残しつつ終了。
三神と明良の話は全体的に大人な雰囲気でした。最後まで三神のキャラが掴めなかった…。三神のアーティに対する執着、そして明良の三神に対する執着。どんどん連鎖していき、最終的にはどういう結果になるのだろうか。明良が三神を変えてくれるといいけど難しそうだな…。