帰らじの宴 華族探偵と書生助手(★★★★☆)

帰らじの宴 華族探偵と書生助手 (講談社X文庫)

帰らじの宴 華族探偵と書生助手 (講談社X文庫)


婚約披露の場で殺人事件が起こってしまう。たまたま居合わせた隼人と小須賀、小須賀の友人も絡んできて隼人はまたしても小須賀の助手をするこになり…というお話。今回も隼人が小須賀の手足となり、がっつり事件に巻き込まれています。まだデビューして2作目とは思えない程安定した面白さでした。
新キャラの竜堂さん好きだなぁ。明るくて軽そうに見えて芯はしっかりとした熱い男。なんだかんだいいつつも小須賀が親友認定してるぐらいだし。記者として2週間後ぐらいには満州に行かなくてはいけない上に結核持ちとか心配です、でも愛する人と一緒に行けるんだから大丈夫だよね。最後に竜堂を見送る小須賀が寂しそうに感じました。
その他には斎藤を庇う隼人の真っ直ぐさにキュンときたり、狭山の意味のわからん思想を嘲笑したり。真相は最低男の自業自得です、ただこの事件で追い詰められた一人の女性の今後が心配です。12月には3巻も発売されるとか、今から楽しみです。