宵闇の王国 路地裏の吸血鬼と俺の事件録(★★★☆☆)

宵闇の王国 路地裏の吸血鬼と俺の事件録 (TO文庫)

宵闇の王国 路地裏の吸血鬼と俺の事件録 (TO文庫)

BL色満載の表紙が気になって購入、イラスト綺麗だなと思ったら双葉はづきさんがかかれてて納得。内容としては道端で倒れていた人を助けようとしたらいきなり血を吸われてしまった玲が半吸血鬼になってしまって四苦八苦するお話。つまらなくはないけど盛り上がりには少し欠ける作品だなと。昔はお城に住む程に充実した生活環境だったエイドリアンが今や六畳一間で生活+バイトでなんとか食い繋いでいるとか世知辛い状況には苦笑してしまった。例え吸血鬼が強くても数が多い人間には敵わない、吸血鬼が生きていく為には人間と交わした約束を守らなくてはいけなくてとことん吸血鬼が生きづらい世の中に設定されている。
玲は女性と間違えられる程に中性的という設定、受身がこの設定なのはお約束。高校生にしては玲・祥吾・凛子の仲は色々とありながらも良すぎだなと思いますが、それでも玲が吸血鬼になってしまったと告白できる程の信頼関係はないようで玲には早く楽になってもらいたいなと思ったり。