ばけもの好む中将 四 踊る大菩薩寺院(★★★★★)

とても面白かった。今回は真面目で発明が大好きな五の姉君と少しおてんばで将来について考え中の十二の姉君が中心。やっぱり宗孝のお姉さんたちは面白い。この時代で美顔ローラーを作ってしまう五の姉君がすごい、不倫だと思ったらこんな結末とはこの小説らしいなぁ。不倫じゃないよね…?
いつもは優雅で飄々としている宣能も右大臣である父親は苦手なようでつい動揺してしまう場面も。そんな宣能を宗孝が呼び戻すシーンを読むと相棒らしくなったなと思います。初草は宗孝を慕っているなと思ったけど宣能は宣能で宗孝といるのが楽しいんだろうなと。
そして今後の展開に大きく影響しそうなのが東宮が十二の姉君を好きになったこと。十二の姉君は相手が東宮だと気づいていませんが(笑)恋愛している東宮可愛いなぁ。初草は宗孝と良い雰囲気だしどうするんだろう。更衣が妊娠したことも含めて宗孝の思惑とは別に政治が絡んできそうで心配です。