- 作者: 野々宮ちさ,THORES 柴本
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/08/04
- メディア: 文庫
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純粋で真面目な主人公・隼人が可愛いかった、周囲から子供扱いされるのを嫌がっているけどそれは愛されてる証拠(笑)満州やら貴族院やらの単語が出てきたり、何より隼人と綾城の決してもう一緒の道を進むことのできない友情関係は戦争中の物騒な時代を反映させていてストーリーに厚みをもたせていました。
後藤の出自については大方予想はついていましたが、それが仇となって死ぬまで懺悔し続けていたのは悲しいなと。小須賀の最後の子爵への糾弾で初めて人間らしい一面が見れたような気がします。子爵については残された子供を育てながら穏やかに余生を過ごしてほしいです。はやくも10月にシリーズ二冊目が発売されるようなので楽しみです。