曙光の街(★★★☆☆)

曙光の街 (文春文庫)

曙光の街 (文春文庫)

警視庁公安部に所属する倉島を中心に暗殺者のヴィクトル・ヤクザの兵藤の視点も加わりながら物語が進んでいく。隠蔽捜査シリーズや同期シリーズなどでは公安部といえば得体のしれないイメージがありましたが、今回は公安サイドの物語なので色々と裏側が知れました。公安の人間は普通の刑事を見下しているような態度をとっていますが、敵が世界レベルに危険な人間ばかりなのでまぁしかたないといえば仕方ないのかな。
それにしても倉島は頼りないな…、この人大丈夫?と思うことが多かったですが後半は少し巻き返しました。ヴィクトルとの別れ際のやり取りが一番好きです。兵藤は一からのスタートですね、ぜひ頑張ってほしい。エレーナの最後の決意がすごい、ヴィクトルと一緒に幸せになってほしいです。