2015-06-30 七色の毒 刑事犬養隼人(★★★★☆) 一般小説 七色の毒 刑事犬養隼人 (角川文庫)作者: 中山七里出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2015/01/24メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る 刑事・犬養隼斗を主人公にした短編集。くせ者の犬養さんがかっこいい。人間が持つ醜い部分を上手く調理して描いていると思います。なので全体的に悲しい雰囲気の作品が多く、特に「赤い水」と「紫の献花」にでてくる高瀬という男の生き方は切ない。罪滅ぼしの為に自分が死ぬことまで計算にいれて動いているなんてどんだけ意志が強いのだろう。 「黄色いリボン」は翔のその後が気になります。直也に告白したのかしら。青春時代の良い思い出として胸にしまっておくのもいいし、どうせ引っ越すのだから最後に悔いが残らないように伝えておくのもいいと思います。「黒いハト」は本気で恐ろしいですね。こんな子供嫌だわ…。