シリーズ5冊目にして完結。大好きなシリーズだっただけに駆け足気味で終わってしまったのが悔やまれる。カリスマ編集者・鳴海の誘いにより天花、ソレイユなどが新レーベルに引き抜かれていく。そんな中で小説家として必要とされた清純だったが、編集者としての道を進み続けることに。清純は最後まで鈍いままで、ヤキモキする天花が可愛かったです。
この物語はどのヒロインも魅力的で個人的にはソレイユ推しでした。次点でひよこ!鳴海の編集者としての執念には賛成できないけど、彼が立ち上げたレーベルが実際にあったら注目してしまうだろうなぁ。天花も他のキャラもまだまだ成長していくと思うので、チャンスがあったらまた続きをかいてほしいです。
今日は天気がいいので上司を撲殺しようと思います(★★★★☆)
今日は天気がいいので上司を撲殺しようと思います (集英社オレンジ文庫)
- 作者: 夕鷺かのう,くろのくろ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2019/01/18
- メディア: 文庫
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物騒なタイトルにつられて購入。私も仕事で悩んでいるが、この物語よりはずっとマシ。全体的にホラーテイストでした。岸本を殺した時の描写がリアル、玲美の殴り殺しの妄想は共感できる。最後はすごく気になる終り方でした、やっぱりあの神社のおかげなのか。2話目の「天井の梁」は唯一スカッとした終わり方、麻里子が頑張り屋だったので田舎の母に弱音を吐く場面はホロリときた。
3話の「引き継がれ書」は一番ホラー色が強かった。あんな奴がいる部署に左遷されたくない…。いっそのことあの豚も岸本と同じ末路をたどれば良かったのに。辞める、という選択も大事だよね。
ロクでなし魔術講師と追想日誌4(★★★★☆)
- 作者: 羊太郎,三嶋くろね
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/01/19
- メディア: 文庫
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番外編もとうとう4冊目。始めはリィエルがシスティの家に居候するまでのお話。リィエルが天使でほのぼのとしたお話でした。そしてグレンが構ってくれなくてセリカが暴走する話が2つ収録。意外と寂しがりやなんだから構ってあげてよグレン、セリカに関しては本編がシリアスモードなのでこういう騒がしいエピソードは大歓迎。
セシリアの志が素晴らしいですね、吐血は最早彼女の得意技になってる気がする…。最後のアルベルトの話は本編とリンクしていて、彼が背負っている重い過去も明かされました。グレンと出会えて良かったね、と言いたい。
家政夫くんは名探偵! (★★★★☆)
- 作者: 楠谷佑(著),スオウ(イラスト)
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2018/12/19
- メディア: 文庫
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個人的に思ったよりもミステリ部分はしっかり骨組みされており、終盤で光弥の過去にも触れていくことで主人公・怜が長年抱えていた事件が解決していく展開は読みごたえがありました。最後はいくらか打ち解けたものの光弥はもう少し感情表現豊かだと魅力的だったのにな…。逆に怜は光弥を頼りにしているのが凄く分かりやすい(笑)
弟を死なせてしまったことにずっと責任を感じていた光弥と父親の足跡をずっと追い続けていた怜、やっと事件から解放されたので少しずつ前へ進んでほしいです。
公女殿下の家庭教師 謙虚チートな魔法授業をはじめます(★★★★☆)
公女殿下の家庭教師 謙虚チートな魔法授業をはじめます (ファンタジア文庫)
- 作者: 七野りく,cura
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/12/20
- メディア: 文庫
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魔法が使えない公女殿下の家庭教師をすることになった青年の話。文章が読みづらい部分もありましたが、ストーリー自体は好みでした。アレンをめぐって対抗し合うティナとエリーが可愛い。アレンのキャラならすんなりモテても納得できるかな。頭撫でてアピールが多い…。唯我独尊な幼馴染は次回から本格的に登場のようで楽しみです。
アレンの「他人と自分の魔力を繋ぐことができる」は汎用性が高そうな能力。故にアレンが野心家だったら今頃出世コースだったろうに。ティナもエリーも優秀なようなので学園生活では無双するのかしら。来月に早くも続きが発売するようなので買ってみたいと思います。
新米ベルガールの事件録 チェックインは謎のにおい(★★☆☆☆)
新米ベルガールの事件録 チェックインは謎のにおい (幻冬舎文庫)
- 作者: 岡崎琢磨
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2016/11/23
- メディア: Kindle版
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新人ベルガールの千代子が廃業寸前の崖っぷちホテルで起こるトラブルに巻きこまれたり、巻きこんだりするお話。あかん、苦手なタイプの主人公だった…。おっちょこちょいなのは別として、自分の落し物を探すために勝手に使用中の客室に入って客の荷物をあさったり、ホテルで起きた事件の真相を記者に話したりなど社会人として完全にアウト。イラッとしてしまった。
主人公のキャラさえ許容できればライトミステリとしては面白かったです。「家族未満旅行」は切ない余韻でした、いっそのこと大きくなったら二人で暮らすのもアリかと。「シルバークリスマス」はお孫さんがお祖父ちゃん思いでうるっときた。客の落し物を自分の物にしようとする非常識な点からして道化とか無理でしょ、大原さん。
好きラノ2018年下期
毎回開催していただいてありがとうございます。
締切が今日ということで慌てて投稿しました。時間がないのでタイトルだけさらっとご紹介。
ロクでなしの相棒同士の熱いバトルが心に残りました。
◼ロクでなし魔術講師と禁忌教典(13) 羊太郎 【18下期ラノベ投票/9784040727233】
◼お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。 凪木エコ 【18下期ラノベ投票/9784040728186】
◼美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!!(4) 春日部タケル 【18下期ラノベ投票/9784041070833】
◼ようこそ実力至上主義の教室へ(9) 衣笠彰梧 【18下期ラノベ投票/9784040651576】
◼たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語(5) サトウとシオ 【18下期ラノベ投票/9784797397529】
◼ジャナ研の憂鬱な事件簿(4) 酒井田寛太郎 【18下期ラノベ投票/9784094517484】
◼Infinite Dendrogram(8) 海道左近 【18下期ラノベ投票/9784798617886】
◼後宮の烏(2) 白川紺子 【18下期ラノベ投票/9784086802253】
◼宝石商リチャード氏の謎鑑定 夏の庭と黄金の愛 辻村七子 【18下期ラノベ投票/9784086802260】