深海カフェ 海底二万哩 3 (★★★★☆)

深海カフェ 海底二万哩 3 (角川文庫)

深海カフェ 海底二万哩 3 (角川文庫)

サンシャイン水族館の回廊傍の扉を開くとそこは“深海カフェ”。“心の海”に宝物を落としてしまった人だけにその入り口は見えるという。誰にでも意見を合わせ何も決められなくなった女性や、誰かの宝物を食べてしまったデメニギスが客として現れる。彼らの宝物を僕、来栖倫太郎は店主の深海やメンダコのセバスチャンと一緒に探すのだ。でもある日、うっかり“心の海”に墜ちて行ってしまった僕。そこで出会ったのは?

セバスチャンの正体に迫るシリーズ3冊目。倫太郎と深海のやり取りにはほっこりします。弟大好きな兄と素直になれない弟みたい(笑)深海の本体に触れたことにより深い海の生き物の声が聞こえるようになった倫太郎、カフェに来たお客の悩みを深海が解決する時に今まで以上にサポート役として役に立ちそう。
セバスチャンの正体は神官だったんですね。深海がどれだけセバスチャンを大切に思っているかが分かるエピソードでもあってジーンときた。どんな形であれ今の深海が一人じゃないことにひと安心。そしてまさかの朱詩さん登場。さらっと新シリーズの宣伝もしていったよ、ほぼ間違いなく買うんだろうなぁ。