異世界拷問姫2

最上位の悪魔『皇帝』とその契約者ヴラドを討ち果たすも残る敵は多い。今後の戦いに備え、櫂人は魔術を習い始める。その後『総裁』をも倒すが―それは罠だった。ヴラドの旧友にして『大王』フィオーレが同胞悪魔の心臓を生贄にし、エリザベートの悪魔の力は封じられてしまう。「遊びは終わり、お姫様―さぁ、大人の時間を始めましょう」拷問姫が倒れし好機に悪魔たちの攻勢が始まり―?「さぁ、お相手しよう、『悪魔』達!我が名はヒナ!愛しき櫂人様の永遠の恋人であり、伴侶であり、兵士であり、武器であり、愛玩具であり、性具であり―花嫁だ!」綾里けいし×鵜飼沙樹で贈る異世界ダークファンタジーの最高峰、白姫血染の第二弾。
シリーズ2冊目はヒナメイン回。前回ラスボスであるヴラドを倒してしまったのでどうやって続けるのか気になっていましたが、安定した面白さでひと安心。ヒナが正に無双、真っ直ぐに櫂人を愛する姿に惹き付けられました。特に後半のウェディング姿で命を懸けて戦う場面が素晴らしかった。そんなヒナの覚悟と同様に大王の策略にはまって窮地に陥ったエリザベートを助ける為に櫂人は皇帝と契約を交わしてしまう。櫂人も確かに狂人だよな。
最後のヒナが眠ってしまう前の櫂人との会話にはウルッときた。櫂人にとってはヒナ=嫁、エリザベート=憧れの人のようです。ヒナには早く目覚めてほしいものです。ラストはまさかの急展開、早く続きが読みたいです。